第4章 邪 智 蠢 動


 第134号     1991年5月14日

デッチ上げの「R作戦」を真顔で報じる厚顔無恥
『週刊実話』の程度の悪さにはほとほとあきれてしまう

 『週刊実話』(五月二十三日号)がまたデタラメな記事を書いている。『週刊実話』は昨年、「特別御形木御本尊」がニセ物であるとの大誤報をおこなったが、いまだに同レベルの記事をたれ流している。
 まして今回報じているのは、「R作戦」などという根も葉もない話を書いたイタズラ文書である。創価学会問題を取材してきたのなら(おそらくこの記事を書いたのは段勲と思われる)、この「R作戦」を書いた文書が、本紙が伝えた「C作戦」をもじって書いた低レベルのイタズラであることぐらいすぐ分かりそうなものだ。このような悪質なイタズラを報じるくらいならば、『週刊実話』の常連執筆者である段勲が、それこそ「実話」の「C作戦」について書いたほうがまだしも有益である。
 「R作戦」について書いたイタズラ文書が、初めて日蓮正宗の末寺などにFAXで送りつけられてきたのは四月二十二日のことであった。そのタイトルは、「『R作戦』は日蓮正宗を離れるために計画された、大法弘通を忘れた学会中枢にあるのは支配欲だけだ」となっている。
 こう紹介すれば、あれ、どこかで見たことがあると思う人もいるだろう。本紙(第15号)の、「『C作戦』は創価学会の組織を切り崩すために練られた 大法弘通を忘れた宗門中枢にあるのは支配欲だけだ」というタイトルの真似である。この号は単行本「『地涌』からの通信(1)」の表紙にも使われている。
 このイタズラ文書は、タイトルばかりか本文も本紙『地涌』の記事を真似ている。
 本紙(同)は「C作戦」について次のように書き始めている。
 「本紙は、今日までに『C作戦』について日顕上人にきわめて近い消息筋より情報を得ていたが、宗門と創価学会が修復し難い関係になることを憂慮し公表を避けてきた。また、これによって宗門中枢に対する拭い難い不信が僧俗の間にめばえることは、将来の広宣流布に多大な損失を与えると考えたからだ」
 それではイタズラ文書は、どのように書き起こしているか。
 「我が『四十六人会』は、今日まで『R作戦』について池田名誉会長の秘書グループでもある、第一庶務部の中の非常に名誉会長に極めて近い某副会長より情報を得てその存在について知っていたが、御宗門と創価学会が協調し難い関係になることを憂慮し公表を避けてきた。またこれによって組織幹部に対する抜きがたい不信が僧俗特に一般会員の中に芽生えることは、将来の広宣流布に多大な損失を与えると考えたからである」
 文章の創造能力はゼロに等しい。まったくといっていいほど一緒である。イタズラ文書はこのように書き起こした後、Rは英語の「Revolting」の略であり、「離反」を意味するとしている。創価学会が日蓮正宗から離反、すなわち独立を画策しているというのだ。
 その後が、また本紙の記事の真似である。「C作戦」の実行について本紙(同)は次のように報じている。
 「作戦の実行は、以下の順で行われる。
  (1)池田名誉会長の総講頭罷免
  (2)創価学会に対し要求を突きつける
  ◇宗教法人・創価学会の役員の半数を日蓮正宗の僧侶より選出する
  ◇池田名誉会長は、単なる名誉職とし、いかなる権限も持たない
  ◇池田名誉会長は自宅謹慎する
  ◇『聖教新聞』は池田名誉会長の発言を掲載しない
   また同氏に関する報道も一切行わない
  ◇第一庶務を解散するなど
  (3)要求を承諾しない場合は、池田名誉会長を破門にし、テレビ、ラジオ、雑誌などを通じて、日蓮正宗と創価学会は全く関係ないことをアピールする」
 その後、段階があるがここでは省略する。ではイタズラ文書はどうなっているか。
 「(1) 日顕上人の猊座剥奪。
 (2) 日蓮正宗に対し要求を突きつける。
   *宗教法人日蓮正宗の役員の半数を創価学会より選出する。
   *法主の立場は単なる名誉職とし、いかなる権限も持たない。
   *宗務院役職中に創価学会幹部を入れる。
 (3) (1)、(2)を宗門が承諾したならば実質的に宗門をSGI支配下に置くことができ、今後はSGIの指揮の下、宗門を運営していく」
 「C作戦」の裏返し、まったくのイタズラ文書である。
 このイタズラ文書は「R作戦」について、「学会最高幹部二十一人にて計画されていたことであり本部職員はもとより、聖教内、地方幹部など今(ママ)だに知らされていない『R作戦』なのである」と書いているが、『週刊実話』はこの文をそのまま記事中で紹介し、それに続けて、「この文書が事実であったとすれば、学会側も早い時期から宗門との『離反作戦』を考え、計画したことになる」と書いているのだ。程度の悪さにもほどがある。
 またこのイタズラ文書の発行者は「四十六人会」となっている。『週刊実話』は、「副会長、本部職員、聖教新聞社員等で形成しておりますが、実名等を申し上げることができず、恐縮致しております。しかしながら『四十六人会』全員いざ破局に直面したときは、『不自惜身命』で決起致す覚悟もございます」とのイタズラ文書の文をこれまたそのまま紹介し、「と、同文書末文にあるように、学会本部職員を中心にした幹部たちの集まりらしい」とまで述べているのだ。
 この「四十六人会」の構成が大ウソであることぐらい、文書の内容と程度を見れば歴然としている。この『週刊実話』の記事を書いている者は売文業と割り切ってこのようなバカげた文を書いているのだろうが、自分のやっていることにむなしさは感じないのだろうか。
 もっともこのイタズラ文書をコピーして、参詣者に真顔で配っていた日蓮正宗の末寺の住職もいたということだから、『週刊実話』の低俗さもこの筋には受けるのかもしれない。
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