日蓮正宗宗務院の海外部の書記をしていた福田毅道が、去る一月九日付をもって免職させられ、自宅謹慎している。
福田は新年早々、SGI(創価学会インタナショナル)の幹部に対して「宣戦布告」ファックスを送りつけ、「今後、SGIの要請により海外での出張御授戒・御本尊下附は一切なくなる」「国内の創価学会組織のみならず、海外のSGI組織についても、徹底して切り崩し、破壊してまいります」
などと述べた(一月九日付『聖教新聞』参照)。
ずいぶんと大胆に本音を述べたものである。宗門もこれにはまいったようで、処分に至ったものだ。
福田といえば、本紙第5号でも既報のように、NSAのウイリアムス理事長に「猊下のメッセージ」を伝えるにあたりひと役買った僧侶だが、ここで処分することにより、NSAへの「猊下のメッセージ」が福田書記の独走であったかのように装える――、こんな効果をも狙ったものだろう。
ところが、福田処分を発表した一月十日の教師指導会では、宗門がかつて釈明したような、NSAウイリアムス理事長に対し「猊下のメッセージ」を独断で伝えたといったことは一切処分の理由とされておらず、あくまで「宣戦布告」したことのみになっている。このあたりはなかなか注目に値する。やはりあの「猊下のメッセージ」は、本当だったのだなと得心されるのである。
福田書記の本当の処分理由は何か。それは「創価学会分離作戦」(「C作戦」)の呼称と、その作戦内容の一部を「宣戦布告」の中に書いてしまったことだ。最高機密の電撃作戦を漏洩したのだから、その動機のいかんにかかわらず、“軍律”に基づき厳重処分となったものである。
「C作戦」は福田書記によって、昨年七月末、宗務院海外部の事務室でワープロで打たれ成文化された。その作戦に深く関与した者だけに、宗門中枢も本人の扱いには手を焼いているようだ。下手な扱いをして福田書記の神経にさわるようなことがあれば、全貌を暴露される危険性もある。
福田書記の処分にあたり教師指導会(一月十日)では、宗務院より次のように発表された。
「これは前々から、そういうふうな傾向性がありましたので、注意しておったわけですけれども、特にあの非常に過激な突出した行為がございました」
「本人は、何かもう非常に感情的に走りやすい人で、いろいろな事を釈明しておりますけれども、全部自分自身でその非を認めております」
この発表で分かることは、福田は常日頃より相当な異常性が認められていたということだ。宗務院の海外部は、尾林広徳部長、関快道主任の次に、件の福田書記という席次である。福田はいうなれば海外部のナンバー3であった。
さてこれまで宗門と創価学会の間では、「海外の布教は池田大作SGI会長に一任」ということが表面上は守られてきた。それをそろそろ海外部などが直接、乗り出してやりたいという様子が最近、顕著である。
尾林広徳海外部長なども、協定を無視して自分の手配で海外信者の登山などを行っているようだ。たしかに登山をさせること自体は悪いことではない。しかし海外の複雑な社会状況、経済状況などを、よほど理解して臨まなければ大変なことになる。
先の海外部長であった前川慈肇は、インドネシアの信徒組織に直接手を出して壊滅的打撃を与えた。いまだもってその組織的回復は困難なありさまである。前川は現地の数人の悪賢い人間に手玉に取られ、その肩を持ち、あげくの果て善良な多くの信徒を惑わし退転させたのだ。
そもそも富士学林での教育内容も程度が低すぎる。世界宗教概論などの講義では、キリスト教もユダヤ教もイスラム教も混同して教えている。
このようなことでは、世界への布教などはとうていおぼつかない。
